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髪のクセは、生来の傾向も関係していますが、とくに今の時期はうねり・広がりが顕著になりやすく朝から憂鬱になってしまう方も多いと思います。つい天気予報で湿度の高さをチェックして…となりがちですが、実は髪そのものの乾燥度合いもうねりや広がりを助長する要因です。
5月に入ったあたりから、晴れの日の紫外線は真夏に近い強さで降り注ぎます。ドライヤーやヘアアイロン、ブラッシング、ヘアアレンジといった日常的な熱や摩擦のダメージに、一気に加算される紫外線の影響。毛先のダメージが進行した状態で湿度の上昇が起こるからこそ、広がりやうねりが激しく現れる、まずはそのメカニズムを解説してから対策術お伝えしていきます。
髪がうねる原因のひとつは毛細管現象
毛髪には、空気中の水分を吸収する性質があります。これは「毛細管現象」と呼ばれるもので、例えば新聞紙の端っこが水に触れた時、どんどん水が吸い上げられていきます。その新聞紙をそのまま放置しておくと水分が蒸発して乾きますが、新聞紙が波打ってたわんでしまうはずです。これは水分が蒸発する時に、もともと新聞が含んでいた以上の水分が流出し、いっそう乾燥してしまうためです。
湿気による髪のうねりは、「毛細管現象」によって起こる新聞紙のたわみのようなもの。つまりうねりや広がりを抑えるには、髪が水分を吸いすぎず、また水分が逃げすぎないように、日々のケアで小まめに髪を保湿してダメージ修復に勤しむケアが有効です。
スルンとまとまる鍵は、先手のうるおい保護
では具体的に、どのようなタイミングでどんなアイテムを使って、髪を保湿するのがベストなのでしょうか。必須のタイミングは、夜のシャンプー後、毛先を決してこすらず抑えるようにタオルドライをした直後です。ドライヤーの熱を当てる時に水分がたくさん蒸発してしまうので、あらかじめアウトバストリートメントをしっかりなじませて髪の内部のうるおいを守りましょう。パーマやヘアカラーの頻度が高く、ダメージがかなり進行している場合には、ドライヤーをかけ終わった後にもう一度、毛先を中心に重ねづけを。さらにベッドに入る前、あらためて毛先を触ってみてください。その時点でまた毛先がパサついているようなら、さらに“うるおいのちょい足し”が必要に。なぜなら、就寝時は枕との摩擦でさらに髪に負荷がかかるからです。
髪に触れた時にパサつきを感じるというのは、髪表面のコラーゲンがめくれている証拠。そうなると、毛細管現象によるうねりはかなり顕著になり、スルンとしたまとまり感がどんどん遠のいていきます。アウトバストリートメントは、パサつきを感じるその前に、そして毛先には気持ち多めに。日中もどんどん広がってきてしまうようであれば、小さな容器に携帯して先手先手でうるおいを絶やさずチャージします。
髪の保湿アイテムも自然派がおすすめな理由
アウトバストリートメントやスタイリング剤に含まれるうるおい成分は、表面を覆って留まる成分もあれば、毛細管現象で吸い上げられ浸透していく成分もあるでしょう。よほどベリーショートの方でない限り、吸い上げられた成分が頭皮まで到達するとは言い切れませんが、多くの女性は毛先が頬や背中に頻繁に触っています。そして汗や皮脂、メイクなどが付着している肌にとって、毛先の接触は外的刺激のひとつです。 私自身もそうなのですが、敏感肌だったり、おでこや頬にニキビや吹き出物ができやすい方は、毛先に塗布するアウトバストリートメントやスタイリング剤も、できるだけ低刺激処方で作られたものがおすすめです。肌にやさしい自然派レシピのものならなお良しで、香りもテクスチャーも心地よくて使っている時の癒され度も大。うねり・広がり対策として“毛先の過保湿”をする時も安心してたっぷり使えます。
いしずか久見子 Kumiko Ishizuka
セルフケアコンシェルジュ
美容ライター(石塚久美子名義)として長年に渡り先端の化粧品や健康法、メイクアップアーティストや化粧品開発者等の取材を経験。執筆の傍ら、皮膚の生理機能や新陳代謝、姿勢の重要性を感じ、タイ式ヨガといわれる“ルーシーダットン“を学び講師として活動。スキンケアや食の見直しなど、セルフケアで自身の敏感肌を改善した経験から、近年は栄養医学を学び栄養医学指導の資格も持つ。
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