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外では木枯らしに晒され、室内はどこも暖房が効いている。真冬はどうにも低湿度な環境から逃れがたく、私たちの体にもさまざまな影響が及んできます。
髪に関していえば、乾燥によるパサつきからダメージが進行しやすくなり、静電気の発生によって夏の湿気とは違った意味でまとまりのなさを感じる方も増えます。
湿度と髪の関係性については、家の外壁を想像していただくとわかりやすいと思います。雨水が浸透してなかなか水分が抜けないとふやけて崩れやすくなり、逆に乾燥が強すぎて表面がガサガサに乾いてくるとポロポロ崩れやすくなる、というわけです。
つまり、ツヤと潤いにあふれる美髪を育んでいくためにどんなケアが必要かというと、最適湿度から外れないよう頭皮や髪の潤いを保つことに尽きます。
そこで今回は、インナーケアも含めた真冬の髪のための潤いキープ術をお伝えしたいと思います。
冬の乾燥は毎日の洗髪時に髪にかかる負担をさらに増長
髪の水分量の平均は約10〜15%といわれ、この平均内をキープしていればツヤのあるしなやかな美髪を保ちやすくなります。
しかし真冬の乾燥のピーク時は、この水分量が10%を切ってしまうこともあり、パサつきに始まり、切れ毛や枝毛を誘発する原因となります。
セーターなどを脱ぎ着した際、パチッと静電気が起こり髪が肌に張り付くような場合は、すでに髪がかなり乾燥に傾いているサイン。しかも洗髪時には髪の水分量は約30 〜35%まで膨れあがりますが、その後にタオルでの水分のふき取り、ドライヤーでの乾燥と激しい外的刺激が加わります。
夏のように湿度が高ければ、髪から水分が蒸発する速度が遅くなりますが、冬の場合は水分量が元の半分の数値に戻っていく時にキューティクルの隙間から、急激に髪内部の潤いが蒸散していきます。
これが毎日繰り返されることを考えると、冬はドライヤーを使う前に洗い流さないトリートメントをなじませるといったアウターケアがいかに重要か、おわかりいただけると思います。
ヒートプロテクト成分が髪を守る
洗い流さないトリートメント
99%植物由来、ノンシリコン処方の洗い流さないトリートメント。うすく伸ばした被膜が熱の力を利用して髪のキューティクルを整え、熱ダメージから髪を守ります。
日中も、髪が乾燥して静電気を帯びてきたら、洗い流さないトリートメントやヘアセラムなどを、毛先の表と裏からはさむようにして塗布するとパサつきを落ち着かせて髪の潤いレベルの急降下を防げます。
もちろん、人為的なダメージとなるパーマやヘアカラーなど、ケミカル施術の頻度を下げることも、真冬の髪の潤いキープ術の1つとしてカウントできます。
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