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古くから漢方の世界でも親しまれてきた桃は女性の味方
食用においては実の美味しさが際立っていますが、葉や花、種にも有用な成分が含まれている桃。ゆえに桃の木は魔除けの力がある縁起の良い木とされ、桃の花が咲く3月の上巳の節句は、女の子の健やかな成長を祈る「桃の節句」と呼ばれるようになりました。
実際、桃の種子の核の部分「桃仁(トウニン)」は、月経不順や月経困難症、月経痛など女性ホルモンのバランスの乱れを整えるのに使われる漢方薬「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」のメイン成分なのです。
古くから、桃に含まれる成分は女性の体の「気」「血」の流れを良くするために用いられてきました。「桃仁(トウニン)」にはアミグダリンやエムルシンといった成分が含まれ、東洋医学ではごく微量を摂ることで抗炎症や鎮痛、抗アレルギーといった薬効を期待できるといわれています(注*)。
注*) 漢方薬としての摂取が前提です。桃の種子そのままでの摂取は自然毒があるため推奨されていません。
さまざまな可能性を秘めた肌にやさしいモモ葉エキス
「桃仁(トウニン)」に含まれるアミグダリンやエムルシンは、桃の葉にもわずかに含まれています。また、桃の葉には消炎や抗酸化に優れたタンニン、代謝や血液・リンパの流れを促すマグネシウムなどが含まれており、乾かした葉は入浴剤やお茶として昔から親しまれてきました。
入浴剤として使えば汗ものケア、日焼けした肌の鎮静に役立つとされ、夏の土用の日に桃(の葉)湯に入る風習が定着しました。お茶として飲めば、血液や水分の巡りを促進、オレイン酸が含まれていることから潤滑剤として便通をスムーズにしたり、タンニンの抗酸化力で透明感アップ、エルムシンには皮下脂肪を分解する働きがあるそう。
uruotteの ハーバルエッセンス 優 に含まれているのは、山梨県産の桃の葉から抽出したモモ葉エキスです。皮脂や汚れによる酸化をケアし、ハトムギエキスとの相乗作用で頭皮のうるおい産生力を高め、キメを整えてバリア機能を強化してくれます。伝統的に消炎成分として使われてきたモモ葉エキスと、薬用化粧品の肌あれ防止有効成分として承認されている甘草由来のグリチルリチン酸ジカリウム、Wの働きが頭皮のゆらぎを速やかに鎮めます。
モモ葉エキスは、赤ちゃんのオムツかぶれを防ぐローションなどにも配合されるほど低刺激なのに、女性にうれしい神秘の桃パワーで年齢とともに健康度が低下しがちな頭皮を活性化してくれます。
今後もナチュラルコスメの世界においてさまざまな活躍を見せてくれそうな、温故知新な成分です。
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*有効成分:グリチルリチン酸ジカリウム、D-パントテニルアルコール、メントール
効果効能:ふけ・かゆみの防止、病後・産後の脱毛、育毛、脱毛の予防
いしずか久見子 Kumiko Ishizuka
セルフケアコンシェルジュ
美容ライター(石塚久美子名義)として長年に渡り先端の化粧品や健康法、メイクアップアーティストや化粧品開発者等の取材を経験。執筆の傍ら、皮膚の生理機能や新陳代謝、姿勢の重要性を感じ、タイ式ヨガといわれる“ルーシーダットン“を学び講師として活動。スキンケアや食の見直しなど、セルフケアで自身の敏感肌を改善した経験から、近年は栄養医学を学び栄養医学指導の資格も持つ。
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