私たちの生きる土地に根差した植物
2020年11月 リニューアルで変わったもののひとつが、日本の植物へのこだわりです。
2018年に発売したリタッチヘアマスカラで、インディゴや丹波栗などをつかった流れを汲むものですが、その数年前から、日本各地を訪ねて地方の豊かな自然からインスピレーションを得てきました。
日本最古の植物園での出合い
たとえば、こちらは奈良の宇陀地方にある日本最古の植物園「森野旧薬園」で見かけた芍薬とムラサキ(紫根)です。森野吉野葛本舗という老舗の葛屋さんの裏山に、江戸時代からつづく私設植物園があり、約250種類の薬草が植えられています。
季節外れでお花は咲いていませんでしたが、芍薬は当帰芍薬など生薬の原料として、紫根は「紫雲膏」など伝承薬の原料として。お花で私たちを楽しませるだけにとどまらず、私たちの健康を支えてくれた植物なのだと再認識しました。
そこで、シャンプー ノーブルフラワーには芍薬を、エキゾチックフラワーには紫根を配合しています。
いずれも、髪や頭皮にパワフルにはたらく植物成分です。
わたしたちが食べてきたもの
「人は食べたものでできている」
といいますが、それは、髪にもあてはまるかもしれません。日本人は古来よりお米を主食としてきましたし、平安時代にお米のとぎ汁で髪を洗ったのがシャンプーのはじまり、という説もあります。
山形県の庄内地方で地消地産のレストランを営むアルケッチャーノの奥田シェフに、ハーブ農園やお米農家さんを案内していただく機会に恵まれ、育てていらっしゃる生産者さんにお話を聞いてから、よりお米への関心が高まりました。
とはいえ、日本では人口減少や食生活の多様化で、お米の消費量は年々減っており、今年もお米余りで減産とのニュースを目にします。
もういちど、お米の良さを見直すきかっけになれば…そんな想いもあり、シャンプーにはお米由来のダメージケア成分を、リペアミルク(洗い流さないトリートメント)にはお米のバターを使っています。
シャンプーの洗いあがり、トリートメントの仕上がりもより良くなりましたので、体験していただけたら幸いです。
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