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あたらしいパッケージに込めた想い

uruotte 特集記事 塗装仕上げのうつくしいグラデーション容器
塗装仕上げのうつくしいグラデーション容器

2020年11月のリニューアルの際に、パッケージを一新しました。おそらくシャンプーでは初の塗装を施した容器には、見た目の美しさだけでない意味が込められています。

うつくしいグラデーション

塗装で仕上げたシャンプー容器のグラデーションは、「自然のうつろい」を表しています。

それぞれのキー成分である芍薬(ピンク)、お茶(グリーン)、紫根(パープル)のイメージに着色し、共通成分であるお米(ダメージ補修成分)やオウバクの淡いイエローをグラデーションで添えました。

uruotte シャンプー ノーブルフラワー
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uruotte シャンプー 無香料
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uruotte シャンプー エキゾチックフラワー
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海、空、山、自然の景色は一様ではなく、そこにはグラデーションが存在します。 理想の色とグラデーションを塗装で実現するのに、最後の最後、ギリギリまで調整を重ねましたが、想像を超えるうつくしいパッケージに仕上がりました。

デザイナーは建築家/アーティストの板坂氏

uruotte 特集記事 板坂愉

この美しいパッケージデザインを担当してくださったのは、デザイナーであり建築家/アーティストでもある、板坂諭氏。

uruotteのデザインをお引き受けくださったきっかけを、次のように語ってくださいました。

“ずっとuruotteシャンプーを使わせていただいていて、笹川さんが良いものを真摯に生み出しておられることは以前から知っていました。自然な原料や環境への配慮だけでなく、ほんとうに1本で仕上がりまで満足できて気に入っています。
リタッチヘアマスカラ*の際には、良質な藍や栗など、国産の上質な成分を求めて地方を巡られているのをお聞きし、日本の良いものを発信したいという心意気に共感したことを覚えています。”

*2018年12月発売の白髪用1dayカラー

使ってくださる方が、お風呂場で毎日手に取るとき、このスベスベな触感に癒されますように…そんな願いも込めています。

ムラも個性としてとらえる

日用品であるシャンプーの容器を「塗装」でつくることは、コスト、手間などあらゆる条件からふつうは考えないのですが、今回はあえてチャレンジしました。そこには、デザインを担当してくださった板坂さんの次のような想いがありました。

“これだけの規模で生産される商品のパッケージで塗装のグラデーションが用いられることは通常では考えにくいことです。
なぜなら、色味の調整は困難を極め、ムラも生じます。
本来ムラは工業生産品ではNGです。しかし、今回そのムラをあえて許容しています。
一点一点同じものはない。その個性を認める姿勢、個性を崇める姿勢が今の時代性に合うと感じています。”


日本の厳しい品質管理には、もちろん良い面もありますが、食品から衣類、日用品まで。少しの傷も許されない厳しさは、大量廃棄を生む一因にもなっています。

私たちはそろそろ、この点についてもう少し寛容になってもよいのではないでしょうか。

板坂諭氏プロフィール

板坂 諭 Satoshi Itasaka

板坂 諭 Satoshi Itasaka

株式会社the design labo代表取締役

1978年生まれ 建築家/プロダクトデザイナー/アーティスト
2012年  株式会社 the design labo 設立
ミラノ サローネやバーゼル マイアミなど、世界のアート&デザインシーンで活躍。
エルメスのpetit hシリーズのデザインを手掛ける。
作品は、サンフランシスコ近代美術館にも収蔵されている。近年は、社会の課題を可視化する作品や、AIを活用したメディアアート作品づくりにも注力している。


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