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みなさんは、「薬用◯◯」といった商品の名前を目にした時、どんな印象を覚えますか?美容のお仕事に携わる前、20代の頃の私が抱いていたのは「ニキビケアで聞いた事があるから、殺菌力があるものを指すのかな…」とか「薬という字がつくから、何がしかの薬効があるのだろう…」くらいのかなり漠然とした印象でした。
名前に薬用とつく場合、それは「医薬部外品」というカテゴリに分類される商品であり、とくに頭皮ケアのアイテムには「医薬部外品」のものがとても多いです。その理由について、そして「医薬部外品」を選んで日々のケアに取り入れることのメリットについて、今回はフォーカスしてみたいと思います。
医薬部外品と化粧品にはどんな違いが?
「医薬部外品」とは、「化粧品」と「医薬品」のちょうど中間に位置するカテゴリです。「化粧品」は、あくまでも働きかけや促進に留まるものであり、毎日のお手入れでも使いやすくなっています。化粧品の効果・効能を明言することは、薬機法という法律に違反することにもなります。一方「医薬品」は、効果・効能が明らかになっており、時には副作用を伴うこともあるため基本的に医師による処方が必要です。
では「医薬部外品」はどうかというと、厚生労働省に認められた特定の作用についてのみ、効果・効能があると謳うことができるものです。「医薬品」と比べると穏やかではありますが、そのぶん副作用の心配も少なく、医師の処方は不要です。例えば、クリニックでの治療が必要なほどではないけれど、自分としてはちょっと気になっているシミのケアなど、「化粧品」でのスキンケアのみでは改善が難しそうなお悩みも、「医薬部外品」を使うことで一歩踏み込んだ積極的なケアができます。「医薬部外品」の効果を決定づける成分は、有効成分と呼ばれます。成分表示を見ると、「医薬部外品」の場合は有効成分とその他の成分が別立てで記載されているのですぐにわかります。
頭皮ケアによく配合される代表的な有効成分
頭皮は、ストレス、睡眠不足、脳疲労を含めた過労などによっても微弱炎症が起きやすい部位で、カサつきやベタつきが、かゆみやフケ、過剰な皮脂によって起こる脂漏性皮膚炎などのトラブルに発展することもあります。そうしたトラブルへの発展を防ぐための積極ケアとして、頭皮ケアのアイテムには「医薬部外品」が多く存在します。「医薬部外品」の頭皮ケアアイテムに含まれる有効成分で有名なものの1つは、フケやかゆみを抑える抗炎症成分 グリチルリチン酸ジカリウムです。さらに、髪のハリやコシを高め、育毛を促す効果を謳っているものには、細胞を活性化して新陳代謝を高め、育毛を促す D-パントテニルアルコールといった有効成分が配合されていることも多いです。せっかく頭皮ケアを取り入れるなら、やはり抗炎症と育毛、両方の有効成分が配合されているものが頼もしくて良いですよね。
「薬用」と「心地よい自然派」の両立に注目
「医薬部外品」に属する育毛エッセンスは、頭皮のかゆみや髪のボリュームダウンなど、トラブルが起きた時に必要なものと思われがちですが、30代後半になったら、是非デイリーケアに組み入れたいアイテムです。というのも、髪の健やかさと関連の深い女性ホルモンの分泌は30代半ばでピークを迎え、そこからは下降の一途となります。髪のハリやコシに変化を感じ、女性ホルモンの分泌ががくんと減る更年期には薄毛のお悩みも急増。そうした加齢とともに起こる変化を少しでも緩やかにすべく、新陳代謝の良い頭皮づくりをサポートしてくれるのが育毛エッセンスです。
また、20代〜30代前半であっても紫外線をたくさん浴びたり、過度のストレスやダイエット、あるいは出産によって、白髪が気になったり頭皮の不調を感じた時には、育毛エッセンスでのケアも一案と思います。また、髪が抜け変わるサイクルは女性の場合4〜6年といわれており、育毛ケアは継続がものをいう分野です。薬用で、肌にやさしい自然派の成分による頭皮のうるおいや髪のツヤを保つ働きがあり、香りもふくめて心地良く使えるなど、継続したくなる商品選びも大切なポイントと思います。
夏に嬉しいスーッと感のある育毛エッセンス
汗や皮脂、それらと混ざり合った空気中の汚れ、そして紫外線と、頭皮に微弱な炎症を起こす要因が多い夏は、有効成分としてメントールも配合されているとなお良しです。メントールには、炎症の抑制、菌の発生を抑制して臭いを防ぐ、血流アップ、抗酸化、そのほかの成分の吸収を促す、といった作用があることがわかっています。何より、清涼感とともに頭からスーッと暑気が抜けるようなリフレッシュ感がやみつきに。メントールは、ミントに含まれる成分としても知られています。ミントの効能について、より詳しく知りたい方は以前のコラム『ミントの恩恵にあずかって、頭からすっきりクールダウン』もぜひ読んでみてくださいね。
前の記事 >> 湿気+紫外線ダメージで起こる、髪のうねり・広がりを防ぐには?
いしずか久見子 Kumiko Ishizuka
セルフケアコンシェルジュ
美容ライター(石塚久美子名義)として長年に渡り先端の化粧品や健康法、メイクアップアーティストや化粧品開発者等の取材を経験。執筆の傍ら、皮膚の生理機能や新陳代謝、姿勢の重要性を感じ、タイ式ヨガといわれる“ルーシーダットン“を学び講師として活動。スキンケアや食の見直しなど、セルフケアで自身の敏感肌を改善した経験から、近年は栄養医学を学び栄養医学指導の資格も持つ。
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ー2024年の販売を終了しましたー
商品詳細
【薬用】uruotte ハーバルエッセンス優 90mL(医薬部外品)
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