髪を入り口に、すこやかで心地よく、
美しく生きるためのヒントをお届け
メディア向けプレスイベントにて、uruotteが11月に行うリニューアルを記念してトークショーを行いました。ゲストとしてお迎えしたのは、パッケージのデザインを担当してくださった建築家・デザイナー・アーティストの板坂諭さん!
今回は3回にわたってその模様をお届けします!
板坂さんにとっての「創造」とは?
板坂諭さんは、建築家であり、デザイナーであり、アーティストとしても作品を発表されています。デザイナーとしては、ミラノサローネなど世界で先行して活躍されていますが、デザインや「創造」に対峙する姿勢として、一貫した考えをお持ちのようです。
板坂さんは2014年からエルメスのプティアッシュというコレクションの中でプロダクトデザインを担当。陶器やクリスタルなどの小物を中心にデザインをされてきました。板坂さんが日本人デザイナーとして求められてきたのは「日本人が持つヤオロズの神を感じられる精神性」でした。
「プティアッシュ」シリーズについて
エルメスは高級ブランドというイメージで、少々近寄りがたいイメージがあるかもしれませんが、彼らのモノや文化に対する愛は計り知れないものがあります、と板坂さん。
エルメスにも日本人の万物に神が宿るという価値観との親和性の可能性が伝わり、長きにわたりコラボレーションをされてきたそう。代表作のグラスの脚がまがり、うつむいているような作品もヤオロズの精神でクリスタルグラスにも感情があることを表現したものです。
実はデザインに使用したクリスタルはエルメスの厳しい基準で不合格とされ、廃棄される予定だったもので、目に見えないくらい小さな気泡が含まれています。SDGsの観点から、それを簡単に廃棄しても良い時代ではないという考えが近年のエルメスにはある一方、品質基準を甘くするという選択肢はありません。そこで板坂さんは、「B級と言われた瞬間のクリスタルの気持ちを表現するオブジェ」を提案されました。
つまり、このクリスタルはデザインの力で視点を変える、もしくは価値観を変えた作品なのです。
ものに新たな命を吹き込む板坂さんのデザインの世界。次回は板坂さんとuruotteのコラボレーションについてご紹介します。
つづき
・環境によりそう製品作りとは《板坂諭×uruotteトークレポート②》
エルメス・プティアッシュシリーズなど板坂さんの作品一覧はこちら
板坂さん×uruotteコラボレーション第一弾
uruotteリタッチヘアマスカラ
白髪が美しく染まるイメージのグラデーション。メイクポーチに入れて持ち運んでも気分のあがる、おしゃれなパッケージデザインとなりました。
※当サイトに掲載されている内容の無断転載・引用、画像の無断複製・転用を禁じます。