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特集 香りと旨味あふれる土佐茶に魅せられて

水質日本一を誇る高知県の仁淀(によど)川。“仁淀ブルー”と呼ばれるほど清らかな川沿いにお茶の産地がならびます。澄んだお水で育ったお茶は、金色(きんしょく)透明、豊かな旨みと上質な味わいが自慢です。

品質の良いお茶が育つ仁淀川の茶畑ですが、山間地での作業は効率が悪く、後継者不足で廃耕になるお茶園があとをたちません。

「土佐茶をもっともっと知ってほしい」
イベントや企業間サポートなどお茶農家さんの支援活動をしている、日本茶インストラクターの柿谷奈穂子さんにお話をおうかがいしました。

―uruotteは、宇治茶のエキスや佐賀県のお茶の実のオイルを配合していますが、高知でもこんなに美味しいお茶がとれるなんて知りませんでした。

柿谷)そうですよね。私自身もお茶の資格を持っていながら、高知にこんなにお茶農家があることを知らなかったくらいです。
高知といえば四万十川が有名ですが、仁淀川も水質日本一に連続して選ばれている清流です。とくに上流の美しさは”仁淀ブルー“という言葉がうまれるほど。この仁淀川沿いに、お茶畑が多いんです。いま、朝の連続ドラマのモデルになっている植物学者の牧野万太郎博士は、仁淀川を南下した佐川町の出身です。6月にはホタルもきれいですよ。

―ホタルが棲むほどきれいなお水で育てられているんですね。もっと美味しく感じてきました!

柿谷)カツオや海のイメージがあると思いますが、高知は森林が84%を占めています。きれいなお水と水はけのよい地形、昼と夜の寒暖差が大きいなどお茶にはうってつけの土地で、香り高く、深い味わいが楽しめます。四万十川源流の津野町のお茶は、品評会で農林水産大臣賞もとっているんですよ。
ただ、山間地での作業は効率が悪く、本当に苦労が多いんです。若い作り手ががんばっている畑もありますが、この美味しい土佐茶をもっと知ってもらって、労力と品質に見合ったフェアトレードで取り扱えるようにしていきたいです。

ー先日、uruotteのコミュニティサロン「Grenier」でも「清流の土佐茶を楽しむ会」を開催いただきましたが、普段はどのような活動をされているのですか?

柿谷)私は東京出身ですが、京都で6年間、お茶のインストラクターをしていて、結婚して主人のふるさとである高知に移り住みました。お茶が好きだったのでお茶の産地を回っていましたが、高知は農家さんがやめてしまう廃耕茶園が多くて、もどかしい、何かお手伝いしたい、という気持ちが強くなっていったんです。なにより、私自身が土佐茶のファン。そこで、土佐茶を体験していただけるイベントを企画したり、農家さんと企業をつなげたり、講演をすることもあります。といっても農家さんからお金をいただくわけではなく、地元の協議会で事務局のような活動をしています。

―土佐茶セットのパッケージも素敵ですね。生産者の方の笑顔がとてもポジティブなメッセージと感じましたし、心をつかまれました。

柿谷)お茶を加工化してスイーツにしたり、デザイナーさんにパッケージをデザインしていただくなど、手にとっていただきやすい工夫を続けています。
小規模なので、テレビで紹介されて生産が追いつかなくなったことがあり、生産量を調整しながら少しづつ規模を広げているところです。

-今後は、どんな企画を考えていらっしゃいますか?

柿谷)土佐茶を広めたくて始めた加工品の販売ですが、お茶が売れないのは変わっていないことに気づいて。土佐茶の味わいを知っていただく活動も続けていく必要があるな、と感じています。
もともとは ”お茶を買ってほしい” というよりも ”体験してほしい” という想いがあるので、土佐茶の産地やお茶園をめぐる「土佐茶ツアー」を進めていきたいと思っています。
お茶はもちろんですが、清流と丘陵に広がるお茶畑の清々しさを、写真や映像だけではなく、ぜひ味わっていただきたいです。

柿谷 奈穂子 Naoko Kakitani

柿谷 奈穂子 Naoko Kakitani

日本茶インストラクター

東京都出身。京都のお茶屋さんで勤務後、結婚し高知に移住。
日本茶インストラクターとしての経験を活かしながら、土佐茶を広める活動を行う。


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