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ボディクリームやハンドクリームをぬっても、肌がカサカサ、かゆみがとまらない…乾燥の季節はしかたがないとあきらめていませんか。
そのカサカサ、季節のせいだけでなく、お風呂場の“あるもの”が原因かもしれません。
しかも知らずに長年使い続けると、肌が黒ずんでいってしまう可能性があるのです。
「しっかり洗えた気がする」赤くなった肌、実は軽度の炎症?
「汚れが取れた気がするから」「子どもの頃から使っているから」という声も多く、根強い人気のナイロンタオル。
洗った後のキュッキュッとした手ざわりや赤くなった肌は、確かに「きれいになった」という気がします。
ナイロンに限らず、硬いボディタオルやスポンジでゴシゴシ洗うと肌に細かい傷がついてしまいます。
肌が赤くなってヒリヒリするのは血行が良くなっただけでなく、軽度の炎症の可能性すらあります。
皮膚の表面の皮脂膜は、
・皮膚から水分の蒸発をふせぐ
・弱酸性の膜で雑菌の侵入や繁殖をふせぐ
という、大切な役目を果たしています。
硬いボディタオルで皮脂をごっそり奪ってしまうと、肌から水分が蒸発して乾燥するばかりか、雑菌への抵抗力も弱まってしまいます。
とくに、やわらかく角質のすくない子どもの肌は気をつけてあげましょう。
大人はふつうに洗っているつもりでも、子どもにとっては力が強すぎて刺激になってしまうかもしれません。
長いあいだ使い続けると、肌の黒ずみの原因にも!
乾燥だけではありません。長年、摩擦によって皮膚へ物理的な刺激を加えつづけると、肌の一部が黒ずんだり、黒い斑点ができることがあります。
摩擦黒皮症という症状ですが、別名「ナイロンタオル黒皮症」ともいわれています。
大きな原因のひとつが、目が粗くて硬いボディタオルで身体を洗いつづけることによって生じるからです。
すべてのナイロンタオルがダメなのではなく、毎日、硬いタオルで力をこめてゴシゴシこすることが乾燥や黒ずみの原因になってしまうのです。
他にもサイズの合わない下着や衣服が肌にこすれるなど、皮膚に刺激が加わりつづけることでおこります。
痛みやかゆみはなく実害はありませんが、やっかいなのは、メラニン色素が肌の奥、真皮層まで入りこんでしまうこと。
日焼けと異なり、時間が経っても薄くなりません。薄着になる季節はちょっと気になってしまいますね。
乾燥、黒ずみを防ぐ身体の洗い方とは?
対策はとてもシンプルです。
さっそく今日から見直してみましょう!
1)よく泡立てる
ボディシャンプーや石けんは、よく泡立てましょう!
泡立てネットを使うと、短時間でカンタンに、きめ細かい泡がつくれます。日常の汚れであれば、こすらなくても泡で落とせます。
もの足りないからといって力を入れてゴシゴシ洗うのはNGです。
2)身体を洗うものは、やわらかい素材を
硬い生地のボディタオルは避け、やわらかい生地を選びましょう。よく泡立てれば手洗いでもOKです。(ただし爪は立てないように)
今は、肌への刺激をおさえた特殊ポリエステルやバイオマス素材など、さまざまなボディタオル、ボディスポンジが販売されています。
合成繊維がすべてダメというわけではありませんし、天然素材だから大丈夫ということもありません。
3)脱脂力の低いボディシャンプーを
とくに乾燥肌の場合は、洗浄力のやさしいボディシャンプーを使いましょう。
主成分が天然由来のもの、敏感肌用の商品などを選ぶとよいでしょう。
4)ぬるいお湯で流す
熱いお湯は皮脂を必要以上に奪い、乾燥が進んでしまいます。
洗髪も、身体を洗うときも、ぬるめのお湯で洗い流しましょう。
もちろんお風呂あがりの保湿も大切ですが、ゴシゴシ洗いをやめるだけで、悩まされていたカサカサから解放されるかもしれません。
自分の肌を守れるのは自分だけです。
これまでの「洗えた気がする」「きれいになった気がする」を捨てて、ツルツルお肌をめざしましょう!
> 冬になると本当に乾燥しやすいの!? 「乾燥」のメカニズムを知ろう
by 美髪研究所編集部 | |
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