髪を入り口に、すこやかで心地よく、
美しく生きるためのヒントをお届け
今回、お話を伺ったのは… |
ヘアスタイリスト・毛髪診断士
大谷 猶子(おおたに なおこ)さん |
完全予約制のヘアサロン「Hair Orutane」代表。都内美容院に勤務後、NYのヘアサロンに勤務。帰国後は、雑誌、広告などで活躍。管理理容師免許、欧米コスメトロジーライセンス、アーユルヴェーダディプロマを持つ。日本毛髪科学協会会員でもある。 |
皆さんは、髪や頭皮がどういうサイクルで、どういったホルモンの影響を受けているかご存じですか?年齢とともに変化してく髪と頭皮、今の自分の立ち位置を知って、今後の対策を一緒に講じてきましょう!
髪の本数、質は何で決まる?
20代のときに比べると、髪の毛質が変わってきた、ボリュームがなくなった、クセが強くなった、白髪が増えたなど、心当たりのある方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回はヘアスタイリストであり、毛髪診断士でもある大谷猶子さんに、髪の一生についてお話を伺いました。
「髪というのは、一生同じ髪が生えているわけではなく、一定の周期で生え変わっているのはご存じだと思います。女性の場合で髪の一生は4~6年、男性の場合で3~5年の周期で生え変わっています。日本人だと髪の総数は約10万本あり、そのうち1日あたり50~100本が自然と抜けていきます。年齢とともに、この生え変わるサイクルのうち、成長期が短くなって十分に伸びなくなったり、1つの毛穴から通常3本出ている髪の毛が1~2本と減ってしまったりして、薄毛が問題化してきます」
と大谷さん。より具体的に自分の髪の将来を想定するには、親を見ればある程度わかるそう。
「髪は遺伝的影響を受けている部分が大きいので、ご両親や双方の祖父母を見ると、どちらかに髪質が似ていませんか?当然、両親2人の遺伝子が混ざっていますから、一概にどちらか一方に似ているとは言い切れない部分もありますが、ご両親などの髪質や白髪の出具合、薄毛の兆候など、自分に当てはめて想定すると、大きなズレはないと思います」
と大谷さんはアドバイス。
髪に変化が出るのはいつから?
「髪の毛はホルモンの影響を多分に受けています。男性の場合は25歳くらいから、女性の場合は30歳くらいから、ホルモンの分泌量が落ちていきます。と同時に、なんだか髪型が決まらない、髪の立ち上がりがうまくいかないなどの変化を感じやすくなっていきます」
と大谷さん。でもこれは身体が健康であってこその場合。
「現代社会では、ストレスを抱えている人が多いうえ、食生活も不規則で栄養がアンバランスなことも相まって、以前よりも薄毛や細毛に悩む年齢が下がっていると言われています。女性の場合は、上記以外の要因のほか、頭皮の異常乾燥(シャンプー後、すぐに乾燥した細かいフケが出る)や血行不良なども挙げられます。肩こりや冷え性などがある人は、髪の老化が早いかもしれないので注意が必要です。」(大谷さん)
また、髪質が代わり始めるときの傾向としては、
「ストレートヘアだった人にうねりが出てきたり、クセのある人はよりクセが強く出てきたりという変化がよく見受けられます。このような変化が出てきたとき、頭皮は血流が悪くなっていることが考えられ、頭頂部やおでこ周りの頭皮が硬くなっていることが多い」
とのこと。皆さんも一度、ぜひチェックしてみてください。
気になる白髪問題、遅らせることは可能?
薄毛や細毛のほかに気になるのが白髪。
「白髪も遺伝的要素が大きいと言われています。あとは、ストレスなどで体内のバランスが崩れ、血流が悪くなって起こることがあります。この場合は、ゼブラ柄のようにまばらに白くなるのが特徴です。40代になっても白髪がほとんどないという場合は、白髪が遅いタイプと言えるでしょう。多くは30代のうちから白髪は出始めます」
と大谷さん。予防策はあるもの?
「白髪だけでなく、薄毛、細毛対策は、すべて共通しています。血流をよくし、新鮮な酸素と栄養が隅々まで行き届かせること。これが基本です。また、今のいい状態をキープするというのが、髪と頭皮の老化を緩やかにする育毛の役目とも言えます。何もしなければ、生まれ持った貯蓄が目減りしていくだけですから。貯蓄を増やす努力をしていくことが今からできること。そのためには、育毛&白髪のための頭皮ケアは早ければ早いほどいいと断言できます」
と大谷さん。
今すぐに行いたい薄毛&白髪予防法
貯蓄を増やすと言っても、何も難しいことや面倒なことをする必要はないと大谷さんは言います。いちばん大切なことは基本の中にあるもの。
「健康な頭皮あってこその健康な髪なので、いちばんは頭皮を清潔に保つことです。なので、洗髪の見直しから行ってみてください。良質なシャンプーを選ぶのはもちろんですが、ぜひ丁寧に洗うように心がけてください。地肌を指の腹でしっかりと洗い、洗い流すときも指の腹を髪の中に入れてきちんとシャンプーを洗い流しましょう。意外とすすぎ残しのある人が多いのが実情です。シャワーをかけるだけだと、頭皮にシャンプーが残る可能性が高いので、しっかり指の腹を入れて流すのがポイントに。次に重要なのは、頭皮ケアエッセンスをプラスすること。うるおってのハーバル エッセンスは、頭皮の血流を促進し、きちんと栄養と酸素が行き渡るように処方されているのでお勧めです。地肌の下で新しい髪はつくられていますから、朝晩2回、取り入れられたら完璧ですね。朝は忙しいという人でも夜はしっかり使いましょう」(大谷さん)
いつまでも若々しい髪でいるためにも、さっそく貯蓄を増やすケアをしていきましょう!
by 美髪研究所編集部 | |
美髪研究所編集部がヘアケアと健康についてご案内いたします! |
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