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お水を飲みすぎるとむくみや冷えの原因に!~美髪のための養生のすすめ①
みなさんは毎日どのくらいの量の水を飲んでいますか?
「美容と健康のために、一日2リットル以上の水を飲んでいる」という人も多いようですが、もしかしたら、その水分が、むくみや冷えの原因になっているかもしれません。
湿気の多い日本は「水毒」が溜まりやすい
外国の方が日本で驚くことのひとつが「湿気の多さ」。
日本は四方が海に囲まれた島国。
とくに夏場は湿気が多いため、打ち水、風鈴、縁側、うちわなど、風を呼び込み、湿気をためないようにする生活の知恵があふれていました。
湿気が多く、体の水はけが悪くなりやすい日本の暮らしでは、本来、水分を補うことよりも「体の水はけをよくする」ことが重要なのです。
不要な水分は「水毒」になる
東洋医学では健康のためには「気(き)・血(けつ)・水(すい)」のバランスが大切だと考えています。
「水(すい)」とは体の中のさまざまな水分。
細胞に含まれる水分やリンパ液、涙、唾液など「血」以外の水分の総称です。
その主な働きは「潤い」。
そのため、水が不足すると、肌や髪の乾燥や咳、関節の動きが悪くなる、精神的に落ち着かない、といった症状が出てきます。
その逆に必要以上の水がたまってしまった状態が「水毒」です。
適度な水は「潤い」となりますが、過剰な水は「重だるさ」や「冷え」、「しつこい体調不良」などの原因となります。
水毒チェック① 症状
まずは、水毒の代表的な症状をチェックしてみましょう。
4つ以上チェックがついたら、水毒対策が必要です。
□ 顔や脚がむくむ
□ 体がいつも重だるい
□ やる気がでない、気分が落ち込む
□ いつも眠い、いくらでも眠れる
□ 太りやすく、痩せにくい
□ 夏でもお腹や手足に冷えを感じる
□ 便が柔らかい、下痢になりやすい
□ 湿疹やかゆみがでやすい
□ めまい、立ちくらみがおきる
□ 頭が詰まってすっきりしない
□ 汗をかきにくい
□ 湿気が高いと体調が悪くなりやすい
水毒チェック② 生活習慣
生活習慣からの「水毒」チェックをしてみましょう。
女性は美容の面からも「乾燥」には敏感。
水分の補給には気を付けている人が多いと思いますが、水分の過剰には気が付いていない人が多いようです。
水毒チェック①で3つ以下だった人も、このテストが4つ以上当てはまったら要注意です。
□ 一年中、毎日2リットル以上の水分を飲んでいる
□ 汗をかくような運動が嫌い
□ スイーツなどの甘いものが大好き
□ 甘辛のこってりとした味付けが好き
□ スナック菓子をよく食べる
□ 寝間着はワンピースやロングTシャツだ
□ 冷たい飲み物をよく飲む
□ ガードルやタイトな服をよく着る
□ 姿勢が悪い
□ 座っている時間が長い
□ 暑さに弱く、夏は室内にいることが多い
□ お風呂に入らずシャワーで済ませることが多い
舌でわかる水毒チェック③
東洋医学では「舌」を診て、体の状態を判断します。
□ 舌がぼてっと大きく膨らんでいる
□ 舌のフチに歯に押された凹みがついている
□ 舌の苔が厚く、べたついている
というのが、水毒のサインです。
チェックテスト②は水毒が溜まりやすい生活習慣です。
水毒体質になっている方は、チェック②を参考にして、体の水はけがよくなる生活習慣を取り入れましょう!
国際鍼灸医師・国際薬膳師・健康美容コミュニケーター・養生文化研究家
鳴海美紀(なるみみき)さん |
1997年北京中医薬大学に留学し、国際鍼灸医師、国際薬膳師を取得。さらにタイやスリランカ等アジア諸国の伝統医学を幅広く研究。帰国後は漢方・薬膳セミナー、美容サロンのメニュー作成・技術指導、店舗への薬膳レシピ提供、テレビ番組の企画、健康記事の執筆・監修 |
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